2012年8月23日木曜日

ローマでサッカー観戦


今年のセリエA新シーズン、いよいよ今週末の8月25日に開幕です!
ローマでの開幕試合は、不動の人気を誇るASローマ対カターニャ。
カターニャには、長年セリエAで活躍中の森本貴幸選手が所属しており、日本人ファンからの注目が集まっています。

セリエAは、毎年8月終盤から新シーズンが始まり、翌年5月の半ばで終了となります。
全20チームが総当りでHomeとAwayで対戦するので、年間総試合数は38回。
ローマで特に盛り上がる試合は、同じローマに拠点を置くASローマ対SS ラツィオ(通称ローマダービー)、そしてASローマと宿敵ナポリの対戦など。
試合開催日のローマは、街中の至る場所でゴールが入るたびに大歓声や車のクラクションで大騒ぎになります。

Stadio Olimpico 上空から。

 ローマのサッカースタジアム Stadio Olimpicoは、市内北部のテヴェレ川の向こう岸にあります。
このエリアは1930年代、当時の首相ムッソリーニによる都市開発計画の一環でスポーツ競技場が数多く建設されました。
1960年のローマオリンピックの中心エリアでもあります。

スタジアム正面
応援グッズ屋台
試合開催日には、スタジアムの周りに応援グッズを売る屋台、サンドイッチや飲み物を売る屋台などが並び、お祭りのようなムードです。

セクターMap
スタジアムのセクター割は上記Mapのとおり。
チケットはゴール裏が一番安く、続いてコーナー、サイドラインと値段が上がっていき、最高のセクターは「Tribuna Monte Mario」と呼ばれるメインサイド(濃オレンジ、グレー)です。
ローマでは伝統的に、ASローマのコアなファンは南側ゴール裏(薄オレンジ)、SSラツィオのコアなファンは北側ゴール裏(黄色)に集中して、応援に精を出します。
Awayチームのファンにはコーナ席部分の小さな一角が割り当てられ、トラブル防止のため周囲を大勢の警備員に取り囲まれた状態での観戦です。

上の写真は、SSラツィオ対ユヴェントス(トリノ)の試合の模様。
私が観戦したのは、ラツィオのファンセクター、北側ゴール裏です。


噂どおりの、大量のスモークと大判旗を振りかざす地元熱狂ファン達の姿が。
ですが、実のところ、この大盛り上がり状態は試合開始前までで、キックオフになるとスモークも消え、前列部以外の旗は仕舞い込まれ(やはり観戦のジャマですので。。)割りと落ち着いて、真剣観戦モードになります。

試合開始


写真の右上の人が固まっているエリアが、Awayセクターです。
周囲は警備員がぐるっと取り囲み、両脇のブロックは敵チームファンの挑発防止のため立ち入り禁止です。

この日の試合は、両チーム無得点で進み、終盤、試合終了間際にユヴェントスがゴールをGET。
会場の大部分を占める地元ラツィアーレにとっては、残念な結果でした。


 試合終了は夜の11時近く。
大混雑の中、それぞれの家路につきます。

スタジアムからのは、バスやトラムなどの交通機関が利用できますが、地元ファンが最も多く使うのは、やはりモトリーノ(スクーター)。
スタジアム北側には広大なモトリーノ専用パーキングがあり、試合終了後は無数のモトリーノが走りだして、まさにスズメバチの大群のような状態です。

後部席で応援旗を振り回したりする姿は、まるで日本の暴走族のようですが、よく見ると無邪気な笑顔の好青年たち。
イタリア人は家族の絆が強いおかげか、いわるゆ「不良」は存在しないようです。


Stadio Olimpico
Adress: Via Foro Italico, 00194, Roma
Access: テルミニ駅より910番バスにて、終点Piazza Mancini下車。
    地下鉄A線フラミニオ駅よりトラム2番にて、終点Piazza Mancini下車。