2014年8月9日土曜日

ウサギ料理に挑戦。

イスキア風ウサギ煮込み(料理本の写真)

ある盛夏の午後、近所のスーパーのチラシをぼんやりと眺めていて、ふと目に留まったのが、この写真。


ウサギ肉1キロあたり3.90ユーロ。

今まで、イタリア生活7年、イギリス生活1年の中で、スーパーで売られているウサギ肉は常に気になってはいたのですが、そういえばまだ一度も賞味したことがありません。
せっかくの機会なので(特売だし!)本腰入れてウサギ料理に挑戦してみることにしました。

まずは、1羽のウサギをどのように捌くのか???
Webで予習です。

「背骨と肋骨から肉の部分を外していく要領で。。。」

  
無理!!!!

一人、台所で向き合ういは過酷すぎる姿です。

そこで、方針変更して、すでに解体済みの肉を売っていないか、スーパーに調査に出かけました。

ちゃんとありました。
一番高価なモモ肉筆頭に、手羽先(前足?)、半身ブツ切など。
ウサギ肉コーナー、思ったよりも充実しています。



さっそく買ってきて、レシピ本も翻訳して準備万端。

ウサギ肉のイスキア風煮込み

材料:
ウサギ肉 1キロ
酢 50cc
プチトマト 500g
白ワイン 100cc
オリーブオイル 5cc
ニンニク 2片
ハーブ類(タイム、バジル、ローズマリー、マジョラム) 適量
ペペロンチーノ



1、ウサギ肉を酢水に漬けたあと、ペーパータオルで水気を拭き取る。

2、フライパンにオリーブオイルを熱し、ニンニクを炒める。

3、ニンニクを取り除き、ウサギ肉を色づくまで炒める。

4、ワインを加えるて沸騰させる。

5、トマト、塩、ハーブを加え、蓋をして30分煮込む。



 調理前に酢水に漬けるのは、おそらく臭み取か?、と肉のニオイをかいでみたところ、どうやら無臭。
ウサギは草食だから肉は臭くないんだな、と、その時は楽観的に考えていました。

煮込み中はトマトとハーブの食欲をそそる匂いが漂い、わりと簡単に完成!






1人分を取り分けます。

 おそらく前足の部分かな?
食感は鳥肉によく似ており、ちょっと弾力がある噛みごたえ、そして鳥にはない微妙な動物臭のような風味もウッスラと。。。気になるほどではありませんが。

ハーブ風味のトマト煮込みは大変美味しかったのですが、ウサギ肉自体には大きな感動はない、というのが正直な感想でした。

と、ここまではスムーズだったのですが。。。

食後数時間経って、
食べ残した骨を捨てたゴミ箱から、なんともいえない異臭が。。。!
そういえば、私の胃の中からも湧き上がってくる、なんとも言葉に言い表せない妙な感覚が。
ウサギ。。。げっ歯類。。。と連想していくと、そういえば昔飼っていたハムスターもこんな匂いがしたような。
どうやら、これがウサギ肉特有の風味なようです。

牛、豚、羊など、それぞれ特有の匂いというものはあり、食べ慣れれば感じなくなってしまうものですが、ウサギ料理ビギナーの私には衝撃的でした。
夜寝ている間も、胃の底からのウサギ臭は消えず。

今までずっと気になっていたウサギ料理をついに克服。
これも1つの経験ということで、 たぶんもう手を出すことはないかと思います。。。