2013年12月3日火曜日

Santa Maria Addolorata 教会


いつもトラムで通過する道すがら、立派な構えの気になる教会があります。
いつか中を覗いてみようと思いつつ、数年が経過してしまいました。
今日は天気も良いので思い切って途中下車して見学することにしました。


Santa Maria Addolorata a Piazza Benos Aires
 (直訳:ブエノス・アイレス広場にある悲しみの聖マリア教会) 

1930年、アルゼンチンの神父 José León Gallardoを創始者として建立された、ローマ初の南米クリスチャンによる教会。
7階建ての鐘楼を持つ、2階建ての初期キリスト教様式の建築。


この教会のある広場は「ブエノス・アイレス広場」と名付けられており、言われてみればアルゼンチン系の教会を連想させます。

入口の扉の上にはアルゼンチンの国旗のモザイクが掲げられています。


そして、「ようこそ!」のポーズをとったフランチェスコ法王の写真が!


中へ入ると、薄暗く、木造の小屋組み天井、そして正面のモザイク画に目を奪われます。


 キリストの亡骸を抱いて悲しみに暮れる聖マリアの像、この教会の名前の由来です。



訪れたのが平日の午前だったせいか、地元住民と思われる中高年者がフラリと入って来ては入口で十字を切り(キリスト教徒は教会に入る際に必ずこの動作をします)祭壇前にしばらく佇み、そして出ていく、という姿を多数見かけました。
いつでも誰でも気軽に訪れ、ひととき心を鎮めることができる教会は、地域住民の生活の一部として溶け込んでいるようです。

この教会では、南米人のためにスペイン語によるミサが行われているようです。
遠い母国からやって来てローマで暮らしている移民達の心のよりどころにもなっているのでしょう。



 Chiesa di Santa Maria Addolorata a Piazza Buenos Aires