2012年5月27日日曜日

スペイン階段の四季


スペイン広場(イタリア語:Piazza di Spagna)は、イタリア・ローマ市の都心部にある広場。「スパーニャ」 とは「スペイン(エスパーニャ)」のイタリア語呼称で、間近にあるスペイン大使館にちなんで命名された。広場の中央には、ベルニーニ作「バルカッチャの噴 水」がある。東には後述の大階段がある。西側はコルソ通りに向けてコンドッティ通りがある。

スペイン広場には、トリニタ・デイ・モンティ教会へと続くトリニタ・デイ・モンティ階段、通称「スペイン階段」が接する。 設計はフランチェスコ・ディ・サンクティスによるもので、1725年に完成した。波を打つような形態はバロック的な効果をあげている。 



ローマの風景といえば、多くの人が心に思い浮かべるスペイン階段。

 広場から見上げる、変化に富んだ美しい階段とその背後にそびえたつ教会、そして澄みきったイタリアの青空、全てが計算しつされたかのような完璧なハーモニーを醸しだす素晴らしい眺めです。
四季を問わず、常に観光客とローマっ子で賑わうスペイン広場では、期間限定のイベントやデコレーションなど、季節によって違った表情を見せ、訪れる人々の目を楽しませます。

毎年4〜5月には、花の咲き誇る鉢植えが階段中腹やテラスに配置され、春の陽気に彩りを添えます。

 6月のイタリア建国記念日には、ミリタリーバンドによる屋外コンサートが開かれました。

クリスマス前には、Bigサイズのプレセピオ(キリストの誕生の場面を再現したドールハウス)が登場します。
※主役のキリスト人形は、聖書の物語に従ってクリスマス当日からのディスプレイです。

2009年11月、見慣れたはずのスペイン階段が、珍しい光景に一変しました。

ベルリンの壁崩壊から20周年を記念したモニュメントです。
さりげなく設置されたスピーカーから重々しい音楽が流れ、現代ヨーロッパへの大きな流れの変化を起こした当時の様子が思い起こされます。


常に大勢の人で賑わっているスペイン広場ですが、朝ちょっと早起きして出かけると、驚くほど閑散としています。
上の写真は、ある冬の朝、9時過ぎの光景です。
それほどすごい早朝というわけではないのに、周囲のお店が開店する10時前のスペイン広場は、通勤で行き交う人々はけっこういますが階段へ近づく人はほとんどいません。
人混みに遠慮せずに落ち着いて写真撮影するにはベストタイミングです。
広場周辺のバールは8時前からオープンしていますので、朝のコーヒータイムを楽しむついでに出向いてみるのもオススメです。