2013年3月14日木曜日

アニメ映画「ピノッキオ 2012」


現在イタリアでは、新作アニメ映画「ピノッキオ」が公開中です。
ピノッキオといえば、ディズニーのアニメ映画(1940年制作)が有名ですが、その後72年の時を経て、物語の本場イタリア人による新作公開、ということで期待せずにはいられません。

さっそく勇んで、日曜日の映画館へ。
公開直後ということのあり、客席はけっこう賑わってます。
ですが、よく見ると、親子連れ客ばかり。
どうやら、イタリアの若者はピノキオにはあまり興味がないようです。
(というか、彼ら自身が多かれ少なかれピノキオの血を引くメンタリティーも持っている、とつくづく感じていますが)

客席の賑やかなざわめきの中、定刻通りに映画が始まりました。

オープニングは、ピノッキオの暮らす美しい山頂の町の遠景からスタートです。
手描きのムード溢れる、美しいイラスレーションです。


この山頂の町の風景、実際にイタリア国内のあちこちに存在するものです。
参考に、下の写真はローマ近郊に町の眺めです。


 以下、画像にて登場人物の紹介です。

ジェペットおじいさんとピノッキオ。
ピノッキオと、物の言うコオロギ
キツネとネコ

 上映時間は、84分。
ストーリーは周知のとおり、ピノッキオが様々なトラブルをくぐり抜け、成長していき、最後のは念願の人間の子供になって、ハッピーエンドです。
ほのぼのとしたキャラクター達の世界にグイグイと引き込まれ、あっという間の84分でした。
作品のクオリティーも素晴らしいので、リピートの価値は大いにありです。

最後のクレジットで気づいたのですが、声優がピノッキオ役(Gabriele Caprio) と、ジェペット役(Mino Caprio) が同じ苗字。
調べてみたら、本当の親子による共演だそうです。
しかもGabrieleは、制作当時、たったの8歳。
日本では子役の声優といえば、成人女性が演じるのが一般的だと思っており、作品中のピノッキオの物凄い流暢なトークから当然大人と信じこんで観ていたので、これは意外でした。
イタリア人の雄弁は、幼少時からなようです。

「ピノッキオ2012」、日本での公開はまだ予定されていないようですが、1日も早い上陸を期待してます。

Pinocchio 公式 Website
http://www.pinocchioilfilm.it