2015年4月20日月曜日

春のボルゲーゼ公園にて。


今年は春の到来が少々遅れたローマですが、ようやく緑の中の散歩やピクニックが気持ち良い季節になりました。

早速、おなじみのボルゲーゼ公園へ、カメラを持って思い出のスポットを巡ってみました。]


【Villa Borghese】                                       
1605年、枢機卿シピオーネ・ボルゲーゼが私有のヴィラとして建造。         
総面積80ヘクタール。                                       
300年近くプライベート空間として一般公開はされていなかったが、1905年にローマ市が買い取り、現在は市民や観光客が気軽に散策できる憩の場となっている。         


ボルゲーゼ公園は市内の中心にあり、さまざまな観光名所からも至近にアクセスできるので、街の喧騒から逃れて一息つくには最適です。
私が初めて訪れたのは、今から9年前の初めてのローマ旅行の時、朝の散歩にスペイン階段からテクテクと歩いてたどり着き、7月の暑さから逃れて木陰のベンチで涼を取って旅の疲れを癒したものでした。

その後、語学留学生としてローマで暮らし始めてからは、学校が終わると毎日ポポロ広場から階段を上ってピンチョの丘の周辺で友人やクラスメイトとランチを楽しんだものです。

学校卒業後は、すっかり足が遠のいてしまいましたが、久しぶりに訪れると、当時のローマでの新生活へのキラキラした期待や思い出が沢山甦ってきます。

Pincio
 まずは、ポポロ広場から階段を上ってピンチョの丘へ。

Picioから見下ろすポポロ広場

遠方にサンピエトロ寺院のクーポラ

展望台から公園の奥へ進んで行くと、ピクニックに最適なスポットがあちこちに見つかります。




 当時の定番は、常備していた折り畳みピクニックマットを開いてのランチタイム。
食材は近くの市場にて、新鮮なモッツァレラチーズ、スライス仕立ての生ハム、そして焼きたてのパンを調達して、その場でサンドイッチを作って頬張ります。
値段はたいしたことはありませんが、青空の下のランチは最高に贅沢な気分です。


さらに奥へ進んで行くと、ボート池もあります。

アスクレピオス(医学の神)の祠
 池の近くには、近年になって古い建物を改装したカフェもあります。

Cacina del Lago
ここまでが、懐かしい学生時代の散歩コース。
その日の気分に応じて、芝生でのんびり過ごしたり、歩きながらのお喋りを楽しんだり、過ごし方は様々です。

更に精力的に歩みを進めると、まだまだ魅力的なスポットに出会うことができます。


歩き疲れた時には、園内を走り回るミニトレインも。

ボルゲーゼ美術館
 有名なボルゲーゼ美術館は、ピンチョの丘から園内のほぼ反対側の端に位置します。
ベルニーニの感動的な彫刻「アポロとダフネ」を初めとして、イタリアを代表する素晴らしい美術品のコレクションは一見の価値ありです。
以前はいつでも気軽に訪れることができたのですが、最近では事前予約が必須となり、その日の思い付きで入れないのが残念です。

美術館の庭園
 美術館の建物の両脇には、手入れの行き届いた美しい庭園があります。
立ち入り禁止のため、柵の間から覗くのみですが、柵の向こうは素晴らしい別世界です。



マルゲリータの花
 冬の寒さが去ると、公園のあちこちにマルゲリータの小さな花を見かけます。
暖かい風に乗ってポプラの綿毛が飛び交うようになると、初夏はもう目の前です。